COLUMNウラカレコラム
ドラマ『ジョフウ』原作漫画の取材を受けた現役オーナー・ほまれ — 新潮社インタビュー写真

ドラマ『ジョフウ』で話題の女性用風俗、実際はどう?|原作の取材を受けた現役オーナーが語る

ドラマ『ジョフウ』を観て、「女性用風俗って実際どうなんだろう?」と思った方も多いんじゃないでしょうか。

僕は東京裏彼氏(ウラカレ)というお店のオーナーであり、現役セラピストでもあります。そして、ドラマの原作である漫画『真・女性に風俗って必要ですか?』の取材を受けた当事者でもあります。

この記事では、ドラマの内容と現場のリアルを比較しながら、業界の光も影も正直にお伝えします。「事実は小説より奇なり」——ドラマでは描ききれなかった現実の話を、ぜひ最後まで読んでみてください。

ドラマ「ジョフウ」とは?

ドラマ『ジョフウ』と女性用風俗の現実を比較するイメージ — 水彩イラスト

テレビ東京の深夜枠「ドラマチューズ!」で2025年4月から6月まで全10話で放送されたドラマです。Netflixでも配信され、放送当時はSNSでも大きな話題になりました。

原作は、ヤチナツさんによる漫画『真・女性に風俗って必要ですか?』(新潮社・くらげバンチ連載)。ヤチナツさんが数年にわたって業界関係者に綿密な取材を重ねた「ほぼノンフィクション」と言える作品です。

ドラマの主演は山崎紘菜さん。女性用風俗店「パラディーソ」の内勤スタッフが主人公で、毎回さまざまな悩みを抱えたお客様とセラピストの姿が描かれます。

最終回の結論は「必要な人には必要です!」。

Filmarksでの評価は3.0/5.0(616レビュー)。賛否が分かれた作品でもあります。その「賛否」の中身こそ、この記事で語りたいことです。

僕と「ジョフウ」の関係

まず、僕とこの作品のつながりからお話しさせてください。

僕——ほまれは、東京裏彼氏(ウラカレ)のオーナーであり現役セラピストです。セラピスト歴は5年、延べ2,000人以上の女性を担当してきました。独立前は在籍1,800名の大手グループに所属し、全国No.1を2年連続で受賞した経歴があります。

そして、ドラマの原作『真・女性に風俗って必要ですか?』の取材を受けた経験があります。

原作が連載されている「くらげバンチ」の公式YouTubeでは、僕のインタビュー動画も公開されています。

また、同じくヤチナツさんの漫画『僕は春をひさぐ』(新潮社)ではSPECIAL THANKSに名前を載せていただいています。第3巻に登場する障害のあるお客様のエピソードは、僕の実体験がモデルになったものです。

テレビ、Netflix、映画など、これまで多数のメディア取材を受けてきましたが、今回の記事では「原作の取材を受けた当事者」として、ドラマと現実の違いを正直にお話しします。

※僕が取材を受けたのは大手グループ在籍時のことです。その後独立し、東京裏彼氏(ウラカレ)を設立しました。

現役オーナーが検証!ドラマと現実の5つの違い

ドラマ『ジョフウ』は丁寧に作られた作品です。でも、やはりドラマと現場には違いがある。ここからは「実際どうなの?」を5つのポイントで検証していきます。

違い1:お客様の悩みの多様性

ドラマ: 毎話1つのテーマが描かれます。初体験、セックスレス、DV、アイドルの孤独など。

現実: ドラマの比じゃないです。

「事実は小説より奇なり」という言葉が、この仕事では本当によく当てはまります。

宗教二世で性を徹底的に抑圧されて育った方。障害があって手足がない方。精神疾患を抱えながら生きている方。日本語がほとんど話せない外国人のお客様。深夜にOD(オーバードーズ)してしまい、朦朧とした状態で連絡をくれた方。

現場では本当に考えられないようなことが起きるんですよね。ドラマの1クール10話では到底描ききれない。毎日が想像を超えてくる

ドラマは1話完結で1つの悩みに焦点を当てていますが、現実の1日の中に、何人もの異なる背景を持ったお客様がいます。だから僕たちセラピストは、人の数だけ違う「正解」を見つけなければいけない。それが、この仕事の難しさでもあり、やりがいでもあります。

違い2:研修の実態

女性用風俗セラピストの研修のリアル — 真剣に技術を磨く水彩イラスト

ドラマ: 講師が竹刀を振り回すスポ根的な指導シーン。コミカルに描かれていて、「全然エロくない」というセリフが印象的でした。

現実: スポ根ではないです。もっと真面目に、黙々とやります。

実際の研修は、ベッドにモニター(施術を受けてくれる女性)がいて、講習員がいて、セラピスト5人くらいが立って見ている。順番に施術を行い、モニターの女性から直接フィードバックをもらいます。

「全然エロくない」はその通りです。和気あいあいと質問し合いながら、技術を高めていく雰囲気です。

ただし、審査は厳しい。僕のお店では、モニター試験で85点以上を2回連続で取らないと合格できません。1回だけの高得点では不十分で、安定して高品質なサービスを提供できることが求められます。

研修はね、ドラマみたいに派手じゃないけど、めちゃくちゃ真剣にやってます。お客様の体に触れる仕事だから、中途半端は許されない

違い3:セラピストの葛藤

女性用風俗のお客様とセラピストの温かいエピソード — 水彩イラスト

ドラマ: 最終回でセラピストのカイが「この仕事って対症療法じゃん?90分だけ笑顔にして」とつぶやくシーンがあります。

現実: この感覚、半分わかります。

新人の頃は僕も同じように思っていた。『この90分が終わったら、この人はまた一人に戻るんだ』って。でも5年やって気づいたのは、セラピストの向き合い方次第で、その人の人生のヒントになれるということ

1回の施術で人生は変わらないかもしれない。でも、「自分が気持ちよくなっていいんだ」「性を楽しんでいいんだ」と気づくきっかけにはなれる。それは対症療法じゃなくて、その人の中に種をまくことだと僕は思っています。

ただ、ドラマが描かなかった、もっと深刻な葛藤もあります。

ストレスで帯状疱疹が出るセラピスト。ひどく痩せ細ってしまう子。アトピーを発症する子。お客様の感情を受け止め続ける仕事だから、自分の心と体に大きな負荷がかかるんです。

セラピストの男の子たちのメンタルケアも、オーナーとしての大事な仕事。ここはドラマでは描かれていなかったけど、現場では切実な問題です

違い4:依存問題

女性用風俗セラピストの葛藤と依存問題 — 水彩イラスト

ドラマ: ほとんど触れられていませんでした。

現実: これは正直、業界全体が向き合わなければいけない課題です。

セラピストに恋をしてしまい、昼の仕事を辞めた方がいます。夜の仕事を始めて、稼いだお金をすべてセラピストに使う方もいます。

昨今、ホスト業界では売掛金や風俗斡旋の問題が社会問題になっています。女性用風俗はまだ新しい業界で、同じレベルの問題は表面化していません。でも、構造的につながるものがあると僕は感じています。実際、元ホストのセラピストもいますし、「依存させて稼ぐ」という発想がゼロとは言い切れない。だからこそ、今のうちに業界全体で意識を持つべきだと思っています。

ホストとの違いは何かというと、セラピストは『時間を売る仕事』なんですよね。100万円使えば何日も貸し切りできるから、そもそもホストのような借金構造にはならない。でも、だからといって依存が軽いわけじゃない

僕のお店では、依存を防ぐためにいくつかのことを意識しています。

まず、お客様の予算を考えてセーブしてあげること。「もっと来たい」と言われても、「今月は少し抑えようか」と声をかける。そして何より大事なのは、「お客さんとセラピストだから」と明確に線を引くこと。

曖昧にするのが一番ダメなんです。期待を持たせることは、一時的にはリピートにつながるかもしれない。でもそれは搾取と同じ。『遠回りが一番の近道』——ちゃんと向き合えば、信頼関係の上にリピートは自然と返ってくる

違い5:全体のトーン

ドラマ: 明るくコミカルに描かれています。SNSでは「キラキラすぎる」という批判もありました。

現実: 基本的にはポジティブな業界です。

みんな『上を目指したい』『技術を学びたい』『女性を満足させたい』っていう気持ちがベースにある。それは女性が働く風俗とは違うところだと僕は感じています

ただし、闇の部分もあります。

セラピストから搾取するような店も存在します。セラピスト同士のSNSでの晒し行為や陰口。待機場所でのパワハラやモラハラ——「セラピスト歴が長い」「年齢が上」といった理由でマウントを取ってくる先輩もいます。普通の会社であるようなことが、この業界でも普通にあるんです。業界がまだ未成熟だからこそ、ルールが整っていない部分がたくさんある。

僕が独立したのは、自分が働きたかったお店を自分で作りたかったから。女性のお客様だけじゃなく、セラピストの男の子たちも幸せにしたい。それが東京裏彼氏(ウラカレ)を作った理由です

「事実は小説より奇なり」——ドラマが描けなかった現場のエピソード

ドラマと現実の違いを語ってきましたが、ここでひとつ、ドラマでは絶対に描けなかったであろうエピソードをお話しします。

エホバの証人の二世として育ったお客様がいました。

エホバの証人では、マスターベーションは「重大な罪」とされています。婚前交渉も禁止。東京新聞の報道によると、159人が性的虐待を申告しているというデータもあります。幼少期から「性は罪だ」と教え込まれて育った方が、大人になって自分の体と心をどう受け止めればいいのかわからない——そんな状態で来てくれたんです。

初回は、ほとんど話を聞くだけでした。触れることすら怖がっていた。でも、否定しなかった。「全然おかしくないよ」「来てくれて嬉しいよ」と伝え続けました。

1年以上リピートしてくれる中で、少しずつ変化がありました。最初は体に力が入って施術を受けることすら難しかった方が、リラックスできるようになり、自分の感覚を肯定できるようになっていった。

『性って悪いものじゃないし、楽しんでいいんだ』——その言葉が出てきた時は、本当に嬉しかった。涙が出そうになりました

宗教二世のお客様は、この方だけではありません。何人も見てきました。幼少期のインナーチャイルドの問題、アダルトチルドレンの問題は、セラピストとして本当に直面する現実です。

だから精神科医の動画を見て心理学の勉強もしました。心と体は密接につながっている。マッサージの技術だけじゃなくて、心をケアする力がなければ、この仕事は務まらないと思っています

事実は小説より奇なり。ドラマの10話で描かれた世界は、現場のほんの一片に過ぎません。

女性用風俗のリアルな流れ(120分コース)

女性用風俗の安全な店舗の選び方 — チェックポイントの水彩イラスト

ドラマを観て興味を持った方が一番気になるのは、「実際、何をするの?」ということだと思います。ここでは120分コースの具体的な流れを、分刻みでお伝えします。

予約

LINE、電話、Webフォームから予約できます。セラピスト選びで迷ったら、SNSの発信をチェックするのが一番おすすめです。宣材写真だけでなく、普段の投稿や動画を見ると、その人の雰囲気や人柄がわかります。

当日の流れ

1

待ち合わせ / ホテル先入り(〜10分)

ホテルのロビーや最寄り駅で合流するパターンと、お客様が先にホテルの部屋で待っている「ホテル先入り」パターンがあります。セラピストが先にホテルを押さえてくれることも多いので、ホテル選びに迷う心配はありません。

2

カウンセリング / トーク(15〜30分)

お部屋に入ったら、まずはお話の時間。NGの確認、体調の確認、プレイの確認(したいこと・されたくないこと・されて嫌なこと)などを丁寧にヒアリングします。

一番大事なのは『好きなこと』を聞くよりも、『されて嫌なこと』を聞くこと。女性は本当に減点方式だから、いかにマイナスを作らないかが大事なんです

ここで無理に何かを決める必要はありません。「特にないです」でも全然大丈夫。

3

シャワー(10〜15分)

一緒にお風呂に入り、アロマエステで体を洗います。

4

ボディマッサージ(20〜30分)

全身のオイルマッサージで体をほぐしていきます。ここで驚かれる方がとても多いです。「マッサージだけでも来る価値がある」と言ってくれるお客様もいるくらい、しっかりした施術を行います。

5

性感マッサージ(30〜40分)

リラックスした状態で、性感マッサージに移ります。ペースはお客様に合わせます。

6

アフタートーク(10〜15分)

施術後のゆったりした時間。感想を話したり、ただぼんやりしたり。この時間を大切にしているセラピストは多いです。

7

シャワー・退出(10分)

シャワーを浴びて身支度を整え、退出します。

実はエステ感覚の方も多い

「性感マッサージ」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、実際にはエステ感覚で利用する方もたくさんいます。デートだけ、お話だけ、というご利用もめちゃくちゃあります。

入口は性感マッサージ120分でも、2回目からはデートコースになったり、オイルマッサージだけ(性感なし)になったりするケースも珍しくありません。

レンタル彼氏などと違い、女性用風俗がこれだけ伸びている理由は、ゴールにおいて女性に主導権があるからだと僕は思っています。性的なことをしてもいいし、しなくてもいい。男性のため、彼氏のため、パートナーのために「しなくちゃいけない」のではなく、自分——つまり女性が主役で主導権を握っている。だからこそ、気楽な気持ちで使えるんです。自分で選べるから。

「こうでなければいけない」という決まりはないので、自分が心地いいと思える使い方をしてほしいです。

利用の流れについてもっと詳しく知りたい方は、女性用風俗って何?初めての方に知ってほしいすべてのこともあわせてご覧ください。

初めての方へ:安全な店舗の選び方

ドラマを観て興味を持っても、「どのお店を選べばいいのかわからない」「怖いお店に当たったらどうしよう」という不安はあると思います。安全なお店を見分けるポイントをお伝えします。

  • 公式サイトの有無と更新頻度 — しっかりしたWebサイトがあり、定期的に更新されていることは信頼の基本です
  • 料金表と禁止事項の明記 — 料金が明確に記載されていること。「本番行為の禁止」が明示されていること。曖昧にしているお店は避けたほうがいいです
  • 複数サイトでの口コミ確認 — 1つのサイトだけでなく、複数の口コミサイトやSNSでの評判を確認しましょう
  • 運営歴 — 少なくとも1年以上の運営歴があるお店を選ぶと安心です
  • 初回は短時間コースから — いきなり長時間コースを予約する必要はありません。まずは短めのコースで雰囲気を確かめるのもひとつの方法です

僕のお店・東京裏彼氏(ウラカレ)では、セラピストの教育体制を最も重視しています。モニター試験の合格基準、定期的なスキルチェック、メンタルケアの体制に加えて、セラピストとの月1回の個人面談、チームミーティング、勉強会も行っています。お客様が安心して過ごせる環境を作ることが、お店としての最低限の責任だと考えています。

料金やサービスの詳細は初めての方ガイドでも確認できます。また、よくあるご質問はFAQにまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q.ドラマのパラディーソは実在するお店ですか?

パラディーソは架空のお店です。ただし、原作はヤチナツさんが複数の実在する店舗やセラピストに取材を重ねて描かれています。ドラマに登場するエピソードの多くは、実際の現場をベースにしたものです。

Q.セラピストは本当にイケメンなんですか?

容姿の好みは人それぞれですが、見た目よりも大切なのは清潔感と人間力です。お客様が安心できる雰囲気を作れるか、会話のキャッチボールができるか、施術の技術があるか。ルックスだけで選ぶと期待とのギャップが生まれやすいので、SNSの投稿や動画で人柄を確認するのがおすすめです。

Q.本番行為はあるんですか?

ありません。売春防止法により、すべての店舗で本番行為は禁止されています。これはドラマの中でも明確に描かれていた部分です。万が一、本番行為を匂わせるようなお店があれば、利用を避けてください。

Q.料金の相場はどれくらいですか?

120分コースで15,000〜22,000円が目安です。これに加えて、指名料(1,000〜3,000円程度)と交通費(1,000〜2,000円程度)が別途かかります。ホテル代を含めると、総額で3万円前後になることが多いです。

Q.パートナーがいても利用していいんですか?

利用者の約60%にパートナーがいるというデータがあります。既婚の方、恋人がいる方、さまざまです。パートナーとの関係に悩んでいたり、セックスレスで寂しさを感じていたり、理由はそれぞれ。「自分を癒す時間を持つことは、決して悪いことではない」——僕はいつもそうお伝えしています。

最後に——僕がこの記事を書いた理由

ドラマ『ジョフウ』は、女性用風俗という業界を多くの人に知ってもらうきっかけになりました。それは素直にありがたいことです。

でも、ドラマはあくまでドラマ。10話の中に収められるのは、現場のほんの一部分です。

事実は小説より奇なり。

現場には、ドラマよりもっと深い悩みがあり、もっと重い現実がある。でも同時に、もっと温かい瞬間もある。

お客様が帰り際に見せてくれる笑顔。『もっと早く来ればよかった』『本当にありがとう』『あなたに出会えてよかった』という言葉。それが、この仕事を続ける理由です

僕は、自分が働きたかったお店を自分で作りました。女性のお客様が安心して過ごせる場所、そしてセラピストの男の子たちも幸せに働ける場所。それが東京裏彼氏(ウラカレ)です。

この記事が、あなたの「気になる」を「安心」に変えるきっかけになれたら嬉しいです。

女性用風俗そのものについて知りたい方は初めてガイドを、一人の夜の過ごし方について知りたい方はセルフプレジャーに罪悪感を感じなくていい理由もあわせてご覧ください。

WRITTEN BY

ほまれ

ほまれ

東京裏彼氏(ウラカレ) オーナー / 現役セラピスト

セラピスト歴5年、延べ2,000人以上の女性を担当。在籍1,800名の大手グループで全国No.1を2年連続受賞。ABEMA TV・モデルプレス・ViVi等メディア出演多数。

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