「求められたい生き物なのに、求められなくなった」
「毎回自分から誘うのに疲れた」
「性欲処理みたいでごめんね、って思ってしまう」
——もし今、こんな気持ちを抱えているなら、この記事はあなたのために書きました。
全国4,000人調査によると、既婚者の68.2%がセックスレス傾向にあります。20代女性の51%が、30代になると67.8%に急増する。つまり、あなたの悩みは珍しいことではなく、日本の夫婦の「ふつう」に近いものです。
でも、「ふつう」だからって、辛くないわけじゃない。
僕は東京で出張マッサージの店を運営しながら、自分自身もセラピストとして2,000人以上の女性を担当してきました。パートナーがいるお客様の9割が、セックスレスの悩みを抱えていました。
多くの記事が「パートナーと話し合いましょう」と書きます。でも現実は、話し合いに応じてくれない。何度話しても変わらない。そもそも、もうそういう話をすること自体が苦痛。
この記事では、「パートナーとの関係改善」だけに頼らない解決策をお伝えします。浮気でも、我慢でも、離婚でもない——自分を大切にするための「第三の選択肢」について、お話しさせてください。
あなたは悪くない——68.2%がセックスレスという現実

まず最初に、はっきり言わせてください。セックスレスは、あなたのせいじゃない。
日本のセックスレスの実態を見てみましょう。
| 調査 | 結果 |
|---|---|
| 既婚者のセックスレス傾向 | 68.2%(4,000人調査) |
| 30代女性の完全レス | 39.2%(20代の倍以上) |
| 女性の1年以上セックスなし | 52.8% |
| 子を望む30代既婚のレス | 約40% |
出典: レゾンデートル2023年調査(nippon.com)、ジェクス・ジャパン・セックス・サーベイ2024、日本経済新聞
3人に2人がセックスレス。子どもが欲しいと思っている30代の既婚者でさえ、4割がレスです。
そしてもう一つ、世の中のイメージを壊す事実があります。「セックスレス=女性が拒否している」と思われがちですが、僕の現場では、既婚者の場合「男性が拒否している」ケースが半分です。
夫に求めたけど断られた。それが何度か重なって、もう求めること自体をやめた。——そんな経験をしている女性は、あなたが思っているよりずっと多い。
だから、「自分に魅力がないから」「自分が悪いから」と思わないでほしい。セックスレスは、二人の「すれ違い」の結果であって、どちらか一方の責任ではないのです。
セックスレスが静かに壊すもの——自己肯定感とタッチ飢餓

セックスレスの一番怖いところは、「女としての自信」が静かに壊れていくことです。
仕事で褒められても、友達に「綺麗だね」と言われても、一番近くにいるパートナーに求められないと、その自信は脆く崩れてしまう。「私に魅力がないのかな」「女として見られていないのかな」——そういった自問が、毎晩少しずつ心を削っていきます。
心理学の研究でも、望まないセックスレス(involuntary sexlessness)は、フラストレーション、抑うつ、自尊心の低下を引き起こすことが明らかになっています(Journal of Marriage and Family)。
独身より深い、既婚者のタッチ飢餓
スキンハンガー(肌の飢え)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。人間が他者との身体的接触を求める生理的欲求のことです。一人暮らしの寂しさと、既婚者のセックスレスの寂しさは、実は質が違います。
独身の場合は「まだ出会えていないだけ」という希望がある。でも既婚レスは、一番近くにいる人に拒否されている——逃げ場がないのです。
この「既婚者特有のタッチ飢餓」は、心身に大きな影響を与えます。皮膚への心地よい接触が不足すると、ストレスホルモン(コルチゾール)が上昇し、不安、抑うつ、睡眠障害につながることが医学的にも報告されています。
僕のもとに来るお客様の中にも、カウンセリングで今の状況を話しているうちに泣いてしまう方が結構いらっしゃいます。それだけ、ずっと我慢してきたということ。緊張している方がほとんどで、サバサバしている方は100人に1人もいません。
「話し合い」だけでは解決しない理由

セックスレスについて書かれた記事のほとんどが、「パートナーとの話し合い」を解決策として挙げます。もちろん、コミュニケーションは大切です。でも、現実は——
- 話し合いに応じてくれない
- 何度話しても「わかった」で終わり、何も変わらない
- 「なんで抱いてくれないの?」と聞くこと自体が屈辱的
- 拒否されたトラウマで、もう求めることができない
- そもそも性の話題を出せる関係性じゃない
こういった状況にいる女性に対して、「話し合いましょう」は正論だけど、酷なアドバイスです。
「すれ違い」はどうやって生まれるのか
セックスレスは、ある日突然始まるわけではありません。僕が現場で見てきた典型的なパターンはこうです。
最初はどちらかが拒否する。出産後の疲れだったり、仕事のストレスだったり、理由はさまざまです。それが何度か続くと、もう一方が「求めること自体」をやめてしまう。恥ずかしさや「今さら」という気持ちが邪魔をして、お互いに触れなくなる。
男性側も「俺とするのが嫌なのかな」と思い込んでしまうことがある。こうして「すれ違い」が重なり、二人の間に見えない壁ができていくのです。
世界的なセラピストであるEsther Perelは、著書やTED Talkの中で、「安全・信頼・安定」を求める気持ちと「新鮮さ・冒険・距離」を求める気持ちは本質的に矛盾すると語っています。つまり、親密な関係であるほど性的な欲望は減退しやすい。セックスレスは、あなたの夫婦関係が「失敗した」からではなく、人間の心理構造として自然に起こりうることなのです。
「セックスの再開」がゴールじゃなくていい

ここで一つ、大事なことを伝えさせてください。
セックスレスの解消=セックスを再開すること、と思い込んでいませんか?
でも、あなたが本当に求めているのは何ですか?
- 「触れたい」「触れられたい」
- 「大切にされたい」
- 「女として見てほしい」
- 「ただ温もりを感じたい」
これらは「セックスしたい」とは、実は別のものです。「触れたい」と「セックスしたい」は別物——この区別ができるだけで、心がかなり軽くなる方がいます。
セックスを再開しなくても、あなたの欲求は満たすことができる。セックスのプレッシャーから一度離れて、まず「自分自身を取り戻す」ことから始めてみませんか。
浮気でも我慢でもない、第三の選択肢

セックスレスに苦しんでいる女性の前には、たいていこの三択が並んでいます。
| 選択肢 | 現実 |
|---|---|
| 浮気する | 罪悪感、バレるリスク、関係崩壊 |
| 我慢し続ける | 自己肯定感の崩壊、うつ、恨みの蓄積 |
| 離婚する | 経済的・社会的リスク、子どもの問題 |
どれも辛い。でも、本当はもう一つ、選択肢があります。
それは「セルフケア」——自分で自分を大切にすること。
セルフプレジャー——自分の体を取り戻す
セックスレスが長く続くと、自分の体に触れること自体が遠のいてしまう方がいます。性的な感覚を「封印」してしまうのです。
セルフプレジャーは、その封印を少しずつ解くための行為です。「気持ちいいと感じていいんだ」という感覚を、まず自分との関係の中で取り戻す。約6割の日本人女性が経験しており、実践者の80%がリラックス効果を報告しています。
もし罪悪感を感じるなら、セルフプレジャーに罪悪感を感じなくていい理由も読んでみてください。
セルフタッチ——Sensate Focusの一人バージョン
Sensate Focusは、性科学の創始者であるMasters & Johnsonが開発した段階的タッチ療法です。本来はカップルで行うプログラムですが、一人でもできるバリエーションがあります。
やり方はシンプルです。お風呂上がりにボディクリームを塗る時、いつもより意識的に、自分の肌の温度や質感に集中してみてください。腕、肩、首すじ——「気持ちいい」と感じるポイントを探すように。
これは「エロい行為」ではなく、自分の体と再びつながるためのセルフケアです。首の側面を優しくマッサージすると迷走神経が刺激され、ストレスが軽減されることもわかっています。
プロのタッチケア——「大切にされる体験」
セルフケアだけでは埋まらないものもあります。誰かの手で触れられる体験は、セルフタッチとは質が違うのです。
15分間のマッサージで血液中のオキシトシン(愛情ホルモン)が増加し、ストレスホルモンが低下することが医学的に実証されています。しかも、性的なタッチでなくても、心地よいタッチであればオキシトシンは分泌される。
文春オンラインでも報じられている通り、セックスレスをきっかけに女性用風俗を利用する方は少なくありません。実際に僕のお客様でも、パートナーがいる方の9割がセックスレスの悩みを抱えていました。
「性欲処理みたいでごめんね」と謝る方もいらっしゃいます。でも僕たちは全くそんなふうに思いません。「あなたが主役なんですから」——それが僕の答えです。
「大切にされる体験」が自分を取り戻す——セラピストが見てきた変化

緊張して、背中を丸めて、声も小さくて——初めて来るお客様の多くがそういう状態です。
でも施術が終わると、表情が柔らかくなる。たくさんお話をしてくれるようになる。背筋が丸まっていた人が、すっとまっすぐになる。体が先に変わるんです。
帰り際に「本当に良い時間だった」「あっという間だった」と言ってくださる。「性欲処理みたいでごめんね」と謝っていた方からも、後日「あの時間が本当に幸せだった」と連絡をいただきます。
リピートしてくださる方は、回を重ねるごとにどんどん綺麗になっていく。これは大げさじゃなく、実際に見てきた変化です。出会ってから20kg痩せた女性もいました。
この仕事の本質は「向き合うこと」なんだと思いました。エロいことではなく——もちろん、性的な側面もありますが、それ以上に、目の前の女性を本気で大切にすること。人と人として向き合うこと。
20kgの体重変化は、ダイエットの話じゃない。「自分を大切にしていいんだ」と思えた瞬間から、生活全体が変わっていったということです。
僕がセラピストとして一番大事にしているのは、この時間が、その人のその後の人生にプラスの影響を与えること。「これでいいんだ」という肯定。新しい自分の発見。「気持ちいいと感じていいんだ」というきっかけ。
セラピストとの時間はずっと続くわけではありません。でも、その体験があなたの中に残り、少しずつ自信を取り戻すきっかけになれたら——僕はそう思って、毎回向き合っています。
よくある質問
Q.セックスレスは何ヶ月から?
日本性科学会の定義では「特別な事情がなく、カップルの合意した性交やセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」をセックスレスとしています。ただし、大切なのは期間よりも「あなた自身がどう感じているか」です。
Q.女性用風俗を利用するのは浮気になりますか?
法的には、一般的に「浮気」や「不貞行為」は性交渉を伴う関係を指します。女性用風俗のサービス内容は店舗によって異なりますが、マッサージやリラクゼーションを目的としたサービスも多くあります。罪悪感を感じる方もいらっしゃいますが、セラピストの立場からお伝えすると、それは「自分を大切にする行為」です。蓋をせず、自分の気持ちに正直になることが大切だと考えています。
Q.セックスレスは離婚の原因になりますか?
はい、セックスレスは「婚姻を継続しがたい重大な事由」(民法770条5項)に該当する可能性があります。最高裁判所も「配偶者の性生活は婚姻の基本となる重要な事項」と認めています(1962年判決)。慰謝料の相場は100万〜150万円程度です。ただし、離婚はあくまで最終手段。その前にできることはたくさんあります。
Q.パートナーに内緒で利用しても大丈夫ですか?
多くの方がパートナーに伝えずに利用されています。女性用風俗は完全秘密厳守が基本で、利用履歴が外部に漏れることはありません。クレジットカードの明細にも配慮がある店舗がほとんどです。
Q.産後のセックスレスは解消できますか?
産後は女性ホルモン(エストロゲン)の低下やプロラクチンの増加により、性欲が低下するのは自然なことです。「子どもの年齢+1年」がレス期間になるケースも珍しくありません。無理にセックスを再開しようとするよりも、まずは自分自身の心と体のケアを優先してください。タッチケアやセルフプレジャーで「自分の体を取り戻す」感覚が、結果的にパートナーとの関係にも良い影響を与えることがあります。
Q.セックスレスだけど、セックスの再開は望んでいません。それでもいいですか?
もちろんです。セックスを再開することだけが解決策ではありません。「触れたい」「温もりが欲しい」「大切にされたい」という欲求は、セックスとは別のものです。マッサージやタッチケアで、セックスのプレッシャーなく「触れる・触れられる」体験をすることも一つの方法です。
セックスレスに苦しんでいるあなたへ
「自分はダメだ」なんて思う必要は、全くありません。
セックスレスは、あなたの魅力のなさでも、あなたの落ち度でもない。それは当たり前の感情ですし、あなた以外にもたくさんの方が経験してきていることです。
今まで本当に辛かったですね。よく頑張りましたね。
出てきた感情に蓋をしたら、もっともっと大きく膨れ上がってしまう。だから、その感情に蓋をする必要はないと思うのです。
今の時代には、新しい選択肢があります。浮気でも、我慢でも、離婚でもない——自分を大切にするという選択肢。女性用風俗、僕たちという「第三の選択」があることを、知っておいてください。
よかったら、それも一つの道として考えてみてください。
もし初めてで不安な方は、初めての方に知ってほしいすべてのことも読んでみてください。あなたの一歩を、僕たちは全力で支えます。
あなたが自分を大切にすることは、誰にも迷惑をかけない。
